治療症例紹介・コラム

Colum 【治療経過のご紹介 No.128】起床時に痛みを伴う患者様

患者様

80代 女性

2023年9月治療 治療から約11カ月経過

症状及び治療について

この患者様は赤い枠で示されている箇所(L3/4)に脊柱管狭窄症が認められます。

また、L4/5,5/sは椎間板変性が認められます。

治療前の経過・治療について

2018年に腰が痛くなり、整形外科受診し痛み止めにて様子を見ていた。

2023年に同様の症状が発症。近医の整形外科を受診し脊柱管狭窄症・椎間板ヘルニアと診断を受ける。

ブロック注射を複数回したが、良くなったり悪くなったりを繰り返す。

根治目的で当院に来院。

治療後の経過について

各部分の痛みの数値を0~10にて患者様本人に評価してもらった表になります。

まったく痛みが無い場合を0、考えられる最大の痛みを10と評価しています。

下肢しびれおしり
治療前4301
治療から1週間後3301
治療から1か月後3100
治療から3か月後2100
治療から6か月後1100

以下はアフターフォローで連絡した際の患者様からの声になります。

1週間経過時、起床時に痛みが一番強いがすぐに症状は治まる。

1か月経過時、治療前に比べて起床時も日常も痛みは低くなっている。

3か月経過時、起床時の痛みは少しあるが30分程度で症状は無くなる。

6か月経過時、3か月時と同じ感じだが痛みレベルは下がっている。

今回の患者様は、脊柱管狭窄症によって主症状が出ていたと思われます。

就寝時に血行が悪くなるため、起床時に痛みが出ていると考えられます。

起床から30~60分程度で症状が緩和しているのも動くことにより血流が良くなり痛みが消失していると思います。

患者様からも日中は症状が無く生活を送れることに喜んでおられました。

※治療効果が出るまで3週間~3か月程度かかります。

※治療効果については個人差があります。同一の効果が得られない可能性があることをご承知おきください。

当院の治療法について

今回ご案内したセルゲル法の補足情報です。

セルゲル法の費用:1,320,000円/1箇所(税込み)~1,760,000円/5箇所(税込み)

セルゲル法のリスク・副作用:治療後に一過性の痛みが発生する可能性があります。神経損傷は治療の特性上、可能性がゼロではないですが、自験例でも論文でも損傷に関する報告はありません。局所麻酔薬によるアレルギー反応出現の可能性が極めてわずかですが存在します。治療後1~2週間は症状が一時的に悪化する可能性があります。理由として、インプラントによる減圧効果により、周囲の組織をけん引する為と考えられています。その他、椎間板がすり潰れてほとんどなくなってしまっている様な場合は治療ができない可能性があります。受診時に医師と相談しながら状態に適した治療方法の選択をご相談して頂きます。

更に詳しい情報については下記リンク先のページをご参照ください。

この記事の執筆者:理事長